あけましておめでとうございます。と言っても年が明けて半月が経ちました。
昨年11月に納品させいていただいたインテリアプランニングの案件の写真撮影をさせていただきましたので、この場を借りてご紹介させていただきます。
キッチンからダイニングへと続く土間の先にはペレットストーブ。
中津市のエッジライフさん設計のスッキリした平屋にこだわりを感じる素敵なお宅です。
ご依頼主様からいただいたキーワードは「カリフォルニアスタイル」
それでは、今回のインテリアプランニングのご紹介をさせていただきます。
まず最初にとても大事なダイニングのサイズについて。
6人座れるサイズで、奥のキッチンからの動線とストーブまでの距離感。
総合して、幅は2000mmまでと決定。片側3脚の椅子を配置することを考え、脚はシェーカータイプの内脚に。
そうすることで、天板の面積をいっぱいに活かすことができます。
ダイニングテーブルはSTAMP FURNITUREのオリジナルデザイン。椅子はカイ・クリスチャンセン氏がデザインしたUNI seniorと正しい姿勢が身につくアップライトチェア。
照明はデンマークの家具ブランドmuutoのUNFOLDペンダント。
あえて北欧デザインを取り入れたUNI seniorチェア。まっすぐ伸びた潔い脚は数脚が並んだ時に最も美しく見えるデザイン。
お子様はそれぞれ好みの色のアップライトチェアを。
正しい姿勢が身につき、大人になっても使える椅子です。
muutoのUNFOLDペンダントライト。
見た目はインタストリアルなデザインなのに、素材が軟質シリコンで触るとふにゃふにゃしているというデザインと素材のギャップがインテリアに良いアクセントを加えてくれます。オレンジのアクセントカラーも効いています。
STAMP FURNITUREオリジナルの「SHダイニングテーブル」
丸いんだけれども、シャープなラインを残したデザインは小さなお子様がいても安心な設計です。
続いてリビングです。
リビングルームに入った時のソファは後ろから見られる配置になりますので、背中が美しいデザインをご提案。
テレビボードはダイニングからの視聴も考慮し、高さのあるサイドボードタイプに。両脇の扉への動線を確保するため、あまり大きすぎない、程よいサイズ感が重要に。
ソファはダイニングチェアと同じくカイ・クリスチャセン氏デザインのPaper knife sofa。背面の美しいデザインに加え、3人掛けなのに幅が1680mmというサイズが、間取りにぴったりでした。
テレビボードとコーヒーテーブルは既製品からセレクト。スチール素材を取り入れたり、空間がキレイになりすぎないよう、ここではラフでカジュアルなテイストを加える為のアイテムを。
ペンダントはジョージ・ネルソン氏のバブルランプ。
アメリカン・ミッドセンチュリーの万能すぎるデザインはどんなインテリアにもそれぞれの解釈で光を放ってくれます。タイムレスでボーダーレスなデザイン。
インテリアの仕事に携わり思うことは、〜スタイルという言葉(例えば北欧スタイルやカントリースタイルとか)に縛られて偏ったアイテムのセレクトをしてしまうと、教科書、お手本のようなインテリアになってしまい、個性がなくなってしまったり、逆に嘘っぽくなってしまう可能性があるような気がします。
あくまでも、ベースとして「〜スタイル」があり、その柱(中心)から左右にどれくらい振ってまとめていくのかという振れ幅を考えたインテリアの提案することが大切なのではないかと思っています。
今回は一般的な「カリフォルニアスタイル」ではないセレクトもあります。
カイ・クリスチャンセン氏のデザインする家具は美しいラインが特徴的な北欧家具の王道というべきデザインです。あえて北欧の美しいデザインを取り入れることで、カジュアルすぎない、洗練された線が一本通るような空間のイメージを作り出します。
そこに、ジョージ・ネルソン氏のバブルランプのアメリカンミッドセンチュリーのテイスト。TVボードのカジュアル感。ダイニングのペンダントライトのインダストリアル感とポップ感。それに加え建物の内装(ヘリンボーンの壁、フローリング材、畳、土間など)によりトータルでこの場所だけの「カリフォルニアスタイル」になれば良いと思います。
インテリアに正解はありません。しかし、微妙なさじ加減というのは本当に難しいものだなと思います。どういう部屋にしたいのか。どんな暮らしを送りたいのか。家選びと同様に家具選びも大切な要素の一つであって良いのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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