北欧明かりの名品。
デンマークを代表する照明ブランド「LE KLINT」の照明の展示会が2018年10/19〜11/4を持ちまして無事に終わりました。
照明メーカーのトップブランドが軒を連ねるデンマークにおいて、オンリーワンの明かりを生み出しているLE KLINT(レ・クリント)社。
レ・クリントの始まりは20世紀初め、デンマークの著名な建築家P.V.イエンセン・クリントが、紙を規則的に折り上げて作る、手づくりのランプシェードを生み出しました。
クリント家の趣味の延長としてつくられたこのシェードは、美しいデザインだけではなく、機能的にも優れたあかりの名品として世に知られ、1943年にレ・クリント社が創立されました。
一枚のプラスチックシートを手で折り目を付ける技法によって作られる自然な明暗のグラデーションは明かりのオブジェとなり空間を優しく照らします。
良質な照明の定義の一つに直接電球が見えないデザインであることが挙げられます。
直接電球を見たときに感じる不快な眩しさを「グレア」と言います。
レ・クリントが生み出す照明はそのほとんどがグレアをカットしたデザインであり、優しい明るさのみが空間に広がります。
特に2013年に発表された「SWIRL(スワール)」シリーズは自然界の渦の螺旋をモチーフにデザインされており、360度どこから見ても電球が全く見えない。グレアフリーの照明です。
真下から見ても全く眩しさを感じません。全てが間接光なのです。
また、創立75周年の老舗ブランドでありながら、新しいデザイン開発に積極的なところも興味深い経営方針です。
アルミシェードの下に伝統的なプラスチックのプリーツを融合させた「CACHE(キャッシェ)」シリーズ
今までのレ・クリントには無かった、ダイニングシーンに特化したデザイン。
スポットのように使えるペンダントライト「CARRONADE(カロネード)」シリーズ。「カロネード=大砲」という名前がついたシリーズは照明の新しい可能性を提案しています。
レ・クリントのアイコン的デザイン「SINUS LINE」は1971年発表以来、世界中で愛用されている照明です。
そして、ディテールも美しいのが北欧のデザイン。
作りの丁寧さ、部品一つ一つの精度の高さ、全ての要素が上質な明かりを生み出しているのだと改めて気づきました。
今までもインテリアプランの中でご提案させていただく機会が多かったレ・クリントの照明ですが、展示会を通して、照明ブラントとしての方向性、立ち位置をしっかり再認識することができた良い期間となりました。
今後の照明プランにおいて良い経験にもなりました。
レ・クリント展は終了しましたがレ・クリントの照明は常設しているものもございますので、北欧から生まれた明かりの名品についてお気軽にお問い合わせくださいませ。